こっちが本物

ハレルヤでは冷静装って書いてるけど、本当はそれどころじゃなかった。もう茉麻を、茉麻の笑顔を、僕はもうただただ口をポカンと開けて見とれるしかなかった。ステージに向かって左側に居た僕の前には高台があり、茉麻の基本ポジションはその辺り。であるからして、逆側に茉麻が行ってしまうたびにため息をついていた。すっかりヤられた。もう抜け出せないと思った。
なのに、なんで僕は川崎に帰ってきてしまったんだろう。19日が遠すぎて、発狂しそうだ。