ニーチェ的ハロプロ

教養で習った程度の知識で、書籍も全く読んだことがないのですが、ニーチェ的な発想に最近とても惹かれます。(著書も読んだことがないのに知ったかぶりはよくないかもしれないけれど・・・。) キリスト教からの脱却を試みたニーチェの思想ですが、その根本はキリスト教と同じく「人の弱さ」にあるような気がします。
人は弱い。だから、互いに愛し助け合い、神への帰依を以って救いを与えよう。キリスト教の根本的な発想は「弱さの肯定」にあるような気がします。人間らしいといえば、人間らしいのかもしれません。
一方でニーチェも人の弱さを認めます。ですが、そこから人間は「強くなりたい」という意志(いわゆる「力への意志」)を抱いてもがいてゆくべきだと説きます。真に弱さを克服した人間を「超人」と呼び、彼はこの「超人」を最高の理想に掲げます。
これは僕の私見なのだけれど、「超人」というからには人では無いわけで、究極のところ人は超人にはなりえないのだと思うのです。つまり、一生人は自分に弱さを抱き続けるのだと。ですが、逆に「力への意志」を抱いて弱さと向き合い、「超人」を目指してゆく存在こそが「人間の実存」なのだと思うのです。実存主義は面白い。
僕はハロプロニーチェ的なものを感じていて、だからこそハロプロが愛しくて仕方ないのです。特にBerryz工房は。キリスト教的な楽園、天国をそこに見ているのではなく、生々しい現実の中であがき、苦しみ、強さを求めて輝いていく姿こそが、僕の愛しているBerryz工房なのです。
「ここにいるぜぇ」
「18 My Happy Birthday comes.」
この2曲は、そんな僕のバイブルです。