変化の一年

正月ハロの「恋しちゃ」、茉麻がバコーンと音を外して所在無げな表情をしていたのを、今でもよく覚えている。あの頃は別に茉麻推しというわけでもなかったけれど、それがすごく気になって気になって仕方無かった。
あれから半年、「まるごと」で俺の前に現れた茉麻は、パワーに満ちて何も恐れるものは無い表情をしていた。何があったんだろうと色々考えてみたけれど、何かがあって、それが茉麻を一気に押し上げたということ自体が重要だと思う。
そうしてあの夏を超え、スイッチONの千秋楽で涙し、今を迎える。ギャグ100のPVを観ると、そこには「まるごと」に見た自信の表情だけではなく、それに見合うキレのあるカッコいいダンスを見せてくれる。第二成長記を聴けば、クセのある声を逆に利用したパワフルな歌声で俺たちを魅了してくれる。そのたびに俺は正月の「恋しちゃ」を思い出すんです。人は変わりゆく、そのことを思い知らせてくれたのは俺にとって茉麻に他ならない。そして、こんなにも一人の「歌い手」「踊り手」に熱中するようになった自分もまた、あの正月の頃から大きく変化したのだと思う。
今年は茉麻にとって「変化」の一年だった。来年はその「変化」が認められる一年になるといいな。それはもちろんパート割が増えるとか、そういうつんく♂や製作者サイドに認められることだけではなくて、茉麻の魅力に多くのファンが気づき、多くのファンに「真に」愛されるようになって欲しいということも含む。あななしの屈辱を、晴らす日は近い。俺はそう信じて06年を迎えようと思う。