そばかすの数を数えてみる

好きな人の好きな部分が、本人にとってはコンプレックスなのだということがよくあります。多くのファンに愛された八重歯を矯正した辻ちゃんのことを考えれば、わかると思います。
そばかすと聞くと、「若さ」よりむしろ「未熟さ」を想わせます。とりわけ恋愛に未熟でなかなかうまくいかずに悩む少女の姿が想起されます。齢、12〜14歳といったところでしょう。悩み苦しみながら大人への階段を模索する少女像に、そばかすはよく似合います。
つまり、僕は茉麻のそばかすが愛しいのです。いえ、正しくは、そばかす顔の茉麻が愛しくてたまらないのだと思うのです。それも、そばかす顔の茉麻には今しか出会うことができないのですから。一層大切にしたいのです。
本人はいつだったか、そばかすを気にするような事を言ってたような気がします。真っ白い肌に憧れるのは少女の真っ当な願い。僕はそばかす顔に自信を持って欲しいのではなく、むしろそばかすを気にする少女の姿に青春を見ています。そばかすへのコンプレックス、それこそが少女が女性への階段を上る、ひとつのプロセスなのだと思うから。

大嫌いだった
そばかすをちょっと
ひとなでして
ため息をひとつ
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そばかすの数を数えてみる
汚れたぬいぐるみ抱いて
胸を刺すトゲは消えないけど
カエルちゃんもウサギちゃんも笑ってくれるの
そばかす / Judy And Mary