可能性

9月
6、7、8月と立て続けにコンサートを見続けてきた。その集大成がこの9月であり、ここまで物語的に美しく完結するのも今のハロプロには希有なのかもなと思う。この4ヶ月の物語は皮肉なことに舞波の卒業によって、一層ドラマティックに彩られることになる。それはBerryz第1章の、終幕を意味する卒業と言ってもいいのかもしれない。
誰もが凹まされた市原公演、能天気に「サイリウムは青!」だの出口で笑顔でさも楽しそうに叫んでいた野郎の姿がきわめて不快ではあったが、そんなことはあの頃もはやどうでもよかった。大事なのは外野の無礼な言動よりも、そんな外野にも最高のステージを見せてくれたBerryzへ最大の感謝を示すことだったように思う。まるごとの最終と比べればその差は歴然だった。
今年のBerryzを一言で表すなら、「無限の可能性」と言っていいと思う。無限に増大してゆく可能性に、彼女たちはすべて応え続けた。すべての答えが、このスイッチオンに込められているような気がした。
俺はただただ夢中になりながら、一方でこの物語の終幕を予感して不安を募らせつつ、あの10月2日を迎えることになった。