教科書

細かく言うとキリが無いけれども、Berryz工房のコンサートは教科書どおりに教えられたとおりに頑張ってるな、って印象を感じた。(ここで言う教科書とは、「ダンスレッスン」「ヴォーカルトレーニング」「MCの台本」といったもの。)それでもすごく魅力的に感じるのは、そこに用意された教科書が素晴らしいからに他ならないんだけども、でも、俺は教科書に忠実なコンサートよりは教科書を超えたコンサートのほうが好きだな。いや、もっと正確に言うと、教科書を「参考書」だと思ってコンサートをして欲しい。それはつまり「こう見せたい」という想いを実現するための「教科書」であるべきだよね、ってこと。
勿論、いきなりそれが出来るなんて思ってない。ただ嗣永って女だけはそれが出来るんだよな。それが嗣永のスゴいところだと思う。でも、茉麻だってこの感覚を理解することが出来れば、絶対に評価される踊り手・歌い手になれるはずだ。持っているモノは嗣永だけじゃなく、他のメンバーも超一級なんだから。少なくとも、清水・須藤・夏焼は超一級のモノを持っていると俺は信じている。
なぜ今それを感じたかと言えば、今日娘。コンを見てきたからに他ならない。モーニング娘。はやっぱりすごいよ。一人一人の主体的な「こう見せたい」って想いが一つにまとまって俺たち観客のもとへ迫ってくるんだから。Berryz工房は、まだまだ嗣永の「見せたい」だけが一人歩きしているし、もしこれからBerryz全員がそういう主体性を持っても、一つにまとまるということはなかなかに大変なことだろうなぁ、と思う。これは余談だけれども、俺が久住小春が素晴らしいと思うのは、そういったハイレベルなモーニング娘。の中にいて、頑張ってついていっているという点にある。
茉麻は後藤のアクトを観にいくべきだ、と先日俺は言ったけれども、Berryz工房としては一度娘。コンを観て勉強してみるといいんじゃないかな。教科書は必要だけれども、教科書に縛られるライヴには、限界があるし、その限界を超えたところに素晴らしいライヴは存在するからね。・・・ということを学ぶ「教科書」になると思う。