ノスタルジー

第(2)成長期を聴きました。(機種依存文字はイヤですね・・・。)
モーニング娘。とBerryz工房の大きな違いはメンバーの年齢幅で、モーニング娘。はその世代の多様性を武器にまい進してきました。それと全く逆の発想に立って、世代が4学年間に凝縮しているのがBerryz工房であり、このアルバムはそのメンバー構成ゆえの「中学生=思春期の女の子」をヴィヴィッドに描き出しています。それもまるで学園ドラマや少女マンガの一こまをくりぬいたように鮮明なのです。
モーニング娘。の歌に多いのは、どの世代の「恋愛」にもある程度共通する感覚を抽出したもので、それに僕が抱くのは「共感」とでも言えるものなのでしょう。対して、Berryz工房の、特にこのアルバムに僕が抱くのは「共感」ではなく、「ノスタルジー」なのです。もはや過ぎ去り失ってしまった思春期に想いを馳せ、茉麻の居る思春期を仮想、再構築するのです。
第(2)成長期は素晴らしいアルバムです。けれども、それがノスタルジーであり、もう絶対に戻ってこない思春期への憧れだと気付くと、僕はひどく切ない気持ちに陥らずにはいられません。