新体制1周年

モーニング娘。を語る上で、2期と4期とは大きくジェネレーションに隔たりを感じる。それは年齢的なモノというよりは、「旧世代」と「新世代」という大きな括りにおいて。非常に強力な先輩後輩関係がそこには横たわっているように感じる。その間に挟まれたごっちんはどちらにも属する不思議な世代、ということになるんだけど、そのことは今はおいておくことにして。
んで、もうこれは明確に線引きできちゃうと思うんだけど、俺は後者、つまり後藤も含む「新世代」に惚れ込んでモーヲタの世界に足を踏み入れた人間なわけです。そして彼女たちが主導権を握り、彼女たちが最前線で活躍する、そんなモーニング娘。こそが俺のかつての夢であり、そして現在はその「かつて夢見たモーニング娘。」そのものを眼前にして、俺は幸福なヲタライフを送っている。幸せ。
だから、俺にとって矢口の脱退は朗報だった。一人だけ残った矢口が敷こうとしたのは、「先輩格たる2期の矢口」によるトップダウン型の体系だったように思う。それは4期以降ヲタの俺にとって最も忌避すべき事態で、丁度この頃に若干13歳のキャプテンを擁する某ユニットにハマりこんだのも、そのアンチテーゼだったのかなぁ、なんて思い返す。
でも、それはあくまで俺が後藤に娘。を教わり、吉澤に出会って娘。に没頭し、紺野の「カンペキです」に未来を夢見たからこそ、そう思うんだろう。これが、なちヲタとか、飯田ヲタとか、かつて「先輩」として娘。を牽引した「旧世代」に愛情を注ぎ込んだ方々には、まったく違った見え方をしてるのかもしれない。彼らにしてみれば、彼らが愛したモーニング娘。は、ともすれば「駆逐されてしまった」ようなものだから。
でもね、リーダーが一人で(あるいはサブリーダーや同期と)牽引してきて失ったモーニング娘。DNAを、今の娘。は取り戻したと思うんだ。それは、全員が同じフィールドに立って、総力戦で娘。を作り上げていくということ。モーコーを手売りした、あの頃のDNA。だから俺には「早く先輩たちに追いつきたい」と貪欲に話す久住が実に頼もしく映るし、そんな久住に吉澤も期待してるんじゃないかな。
遅ればせながら、吉澤のリーダー就任、そして「新しいモーニング娘。の誕生」から1周年、おめでとう。