かっちょよくない

「かっちょええ」はBerryz工房史上最低の駄作だけれど、去年の秋ツアーに観た「かっちょええ」のライヴはBerryz工房史上有数の名演だったなぁと思う。正直この曲を見直した。けど、この春ツアーで、やっぱりこの曲駄曲だな、と考えを振り出しにもどしてしまった。
茉麻は「イケてるバカ」だ。最近はすっかり控えめなように感じるが、ハイスコア→スイッチON!の頃は本当に飛ぶ鳥も落とすが如きイケっぷりだった。むしろイッちゃっていると言っても過言ではなかろうくらいに。
この曲の歌詞は「内容が無い」。ただただ歌詞の語調も含めて音楽自体が「かっちょええ」ことがこの曲のもつ唯一の「意味内容」だと思う。まぁ、そんな抽象的な話はともかくとして、茉麻がその「イケてるバカっぷり=かっちょよさ」を発揮するのには十分な舞台だ。余談だけれど、同じように彼女の「イケてるバカ」っぷりが遺憾なく発揮されるのは「友情純情」「夏わかめ」だと思っているけれど、そう考えると2ndから4thまではまさにc/wに恵まれた時期だったんだよなぁ。
この春ツアーの「かっちょええ」は全員で歌っているのだけれど、茉麻は本当に狭そうだ。もっと縦横無尽に駆け巡って、観客をガシガシ煽って、ブッ壊れた茉麻の方がはるかに魅力的だし、そういうパフォーマンスこそがこの曲の持つ世界観そのものだというように思う。今ツアーでこの曲は、7人が所狭しとマスゲームのごとく踊る窮屈な曲になってしまった、と感じている。