辻と紺野

この二人には、切っても切れない関係があります。
そもそも紺野が娘｡に入る時、「辻希美ちゃんと一緒にダンスがしたい」という動機を掲げていたことは、意外と知られていないのかなぁと思う。専ら大きな夢があるわけでもなく、ただモーニング娘。が好きで、オーディションを受けた子です。さしずめ辻ちゃんは紺野の「推しメン」だったと言っても、いいのかもしれない。突き詰めれば、紺野は「辻希美になりたかった」のかも、しれない。
勿論紺野と辻とではキャラが余りに違いすぎるし、そもそも辻といえば「奇跡」、紺野と言えば「努力」、どこか対極にあるような存在ではある。余談ではあるけど、紺野がフットサルでレギュラーで出れなかった時、練習不足の辻の出場に憤慨した逸話はかなり有名かなぁと思う。
ただ、それもこれも全て、紺野が「自分に無いもの」を辻に見ていたからなんじゃないかな、なんて思う。辻ちゃんのようになりたい、けど私にはムリ･･･。そこで紺野がとったのは、「辻ちゃんのマネをする必要はなくて、自分らしさで辻ちゃんのような愛される娘｡になろう」という道だったんじゃないかなと。吉澤の「いいぞこんこん」発言も記憶に新しいけれど、私は私の道で･･･そうやってコツコツ頑張ってここまできたんです。
ののちゃん、私ここまで来たよ･･･笑顔でその想いを伝えるはずだった今日、辻希美は欠席することになってしまった。誰が悪いわけでもない、ただ、神様のほんのちょっとした気まぐれなんだよね。裏方やステージ担当者を恨んだところで、致し方ないこと。
舞台の下でモニタ越しに見守っているだろう辻に、辻ちゃんに負けないくらい可愛くて愛されるアイドルに成長した自分を届けてあげてください。札幌で辻に憧れていたあの頃を想いながらね。

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では、そろそろ出かけます。