青年館

俺は駒沢組だったので、青年館には行っていない。
ただ、一つだけ言えることは、このイベントが平日開催だということが、すごーく重要だということ。平日を休みにしてでもBerryz工房に会いたい、そういう本気度の高いやつらが集まる空間だったってこと。それは話を聞かせてくれたつばめからビンビン伝わってきた。
願わくば、先月「重要なお知らせが!」という布告の段階でこの日に何か起きることを報せておいてくれれば、今回涙を呑んだ人々にもチャンスがあっただろう。世の中には突然の休みが許されない人だってたくさんいるので。現業職員とかね。

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Berryzのあるメンバーに本気の恋心を抱いている友人が、この平日開催にひどく落胆していたが、俺はふと思った。例えば、好きで好きで仕方ないくらいの女性が、仕事の都合で急遽水曜日に会える、とメールしてきたとする。俺は水曜は仕事。このチャンスを逃したら、もう、しばらく会えないかもしれない。
その時、人はどう行動に出るのか。(あるいは出ないのか。)ある者は仕事をサボるという怠惰な自分を許せず、諦めるだろう。ある者はこのチャンスを逃すまいと何が何でも仕事を休むだろう。またある者は僅かなチャンスにかけ半休を申請するだろう。
ただ一つだけ思うのは、本気なら最初からあきらめるのは、違うと思うってことだ。恋愛とは何かを犠牲にせずには成立しないものだと思う。その結果、例えば休むことが出来なかったり、半休をとっても時間に間に合わなかったりするかもしれない。それでも、最善を尽くした結果なら、きっと何らかのカタチでいつかその努力が還って来ると思うな。
彼には冷たいかもしれないけど、終始恨み節ばかり述べていた姿に、少し、「それ違うんじゃないの?」と思った。もちろん、彼が行けなかった理由が仕事以外の何かである可能性だってあるし、俺がこんなコトを言える立場でもないのかもしれない。彼には彼の事情があったんだと思う。それでも、可能な限りを尽くそうとする姿を見せて欲しかった。
ないお金をひねり出して新幹線に乗った、あの日のことを思い出します。