ヴィクトリー

モーニング娘。って何なんだろう、ってたまに考えてしまいます。今は娘。はその先を夢見るための道場のようなもの、いずれここから飛び立ってゆく定めにあるのだなと。であるにもかかわらず、卒業の後に用意される道は、決して前途華々しいとは言えないのが、現実ではないでしょうかね。後藤にしろ、安倍にしろ、保田にしろ。娘。を抜けてなおきらびやかな前途を進んでいるのは、奇しくも卒業ではなく脱退という終末を選んだ矢口だけなのかもしれない。
卒業後のレールを事務所がひいてくれていたのが安倍と後藤だった。だけども、紺野はこれから自分の手でレールを敷くのですよ。この卒業の持つ意味は、その面では非常に大きい。彼女は自分の手ひとつでヴィクトリーを掴みに行くわけだから。それがどれだけ前途多難な船出であるか、想像に難くあるまい。
そうして、もし再び俺たちの前に紺野が戻ってきたら、そのときは間違いなく己の手で掴んだヴィクトリーを片手に携えていることだろうと思う。そうじゃなければ、この卒業は何の意味も持たないわけだから。もちろん、俺たちの前に戻ってこなくてもいいから、ヴィクトリーを掴んでほしいと思う。いや、こうして娘。から自分で旅立つことを決めた以上、ヴィクトリーをつかむことは残されたメンバーに対する義務だろう。
大丈夫、きっと紺野ならやってくれる。

そうね私たちの夢は奇跡を起こすから FUR OUT!
NOW WE ARE IN LOVE